置かれた境遇
要介護3(見直しをしていないので要介護3のまま)の母親を介護するために、パートの仕事を辞めました。
まさか、自分が母親の介護をするなんて思ってもみませんでした。
母は高血圧症を患っていましたが、それ以外はほ殆ど病気もせずに健康で、畑仕事にも励んでいました。
親の老いって子どもからするとなかなか受けいれない部分ではあります。
親はいつまでも死なないと思い込んだりしています。
そんな母親も現在は介護が必要となり、ほぼ寝たきり状態です。
認知症も発症しており、ご飯を食べたことをすぐに忘れて一日に5回も6回もご飯を食べる日があります。
日中は特別に用事がなくても何度も呼ばれます。
しかも命令調で毒親的な部分もあります。
甲高い大きな声で何度も呼ばれると、集中して何かに取り組むことが出来なくなり、次第に何事にもやる気が起きなくなってしまいました。
現在は治りましたが、当初は母親のこの状態に適応できずに胃痛を発症。
在宅で介護と言うと、きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、実際はとんでもありません。
自分の身を削ってまでやることか、プロにお任せした方がよいのか、、、。
何度も涙を流しながら、葛藤の日々を送りました。
母親に向かって暴言も吐きました。
その度に自己嫌悪に陥る始末です。
それでも、なんとか気持ちを切り替えながら今日に至っています。
しかし、昨日は自分の体力の限界、疲労感もあり、怒りが爆発してしまいました。
情けなさや惨めな思いがこみ上げてきました。
そして、心のどこかで感謝の気持ちを求めていたことに気が付きました。
誰も褒めてくれなくても、ただひたすら介護の日々を送る日々。
褒めてもらいたくて介護をしているのか、、、、
そんな訳ではありません。
冷静に考えてみると、介護は大変でも母には少しでも長生きしてもらいたいと思うのが本音です。
殆どの人が老いて行く中で、介護が必要となり誰かにお世話をしてもらわなければならない時がくると思います。
そんな立場になった時は、少しでも迷惑をかけずにお世話になりたいなと思います。
出来ることに目を向ける
母親を介護していると、どうしても縛られることが多くなります。
私は旅行が好きなのですが、今は旅行どころではありません。
日帰りのお出かけも厳しいです。
せいぜい片道1時間程度のドライブがてらの買い物で気分転換をするのが唯一の楽しみです。
介護を強いられていると、どうしても出来ないことに目が行きがちです。
コロナ禍の制限も解け、次第に通常の暮らしが戻る中で、海外旅行も解禁されてきました。
SNSでは旅行先の投稿も沢山目にするようになりました。
正直、「羨ましいな」と思います。
私には「今は無理。」
そんなネガティブな思考が先走ります。
つい、出来ないことに視線が行きがちになってしまいます。
そんなネガティブな気持ちに追い打ちをかけるように、母親の色々な要求。
やりたい事も出来ないことに対して、母に当たりたくなる気持ちが芽生えてきそうになります。
母のせいで私は犠牲になっている、、、そんな気持ちもこみ上げてきます。
なんとかして乗り越えなければと思ったときに、出来ないことに目を向けるのではなく、この境遇で出来ることに目を向けたらいいのでは?と思い付きました。
出来ないことを嘆くのではなく、出来ることに視点を持って行く。
そこで、紙にこの境遇の中で出来ることを書き出してみました。
すると、意外にもたくさんのことが書き出せました。
例えばこんな感じです。
- 断捨離する
- 読書する
- 英会話のユーチューブを見る
- 投資を学ぶ
- お洒落をする
- コーヒーを丁寧に入れてケーキを食べる
- アクセサリーを身に付けて楽しむ
- ウォーキング
- ストレッチ
- 庭の手入れ
- DIY
- バックの中をきれいにする
- なにもしないでぼ~っとする
よ~く考えてみると介護をしながらでも出来ることってたくさんあります。
途中で母に呼ばれることが多いので集中して長い時間取り組むことはちょっと難しいですが、隙間時間を上手く利用すれば色々なことが出来ることがわかりました。
しかも、これらを続ければ何かが変わりそうな効果があるようなことまで出来てしまいます。
ちょっと視点を変えるだけで、幸せに感じるか悲劇に捉えられるか、全て自分次第ということのようです。
母を介護しながら、いま自分に出来ることに目を向けて前向きに進みたいと思った、ここ数日間でした。
この先、ショートステイなども検討してみたいと思います。
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