要介護3の実の母親を在宅で介護しています。
親の介護のため私はパート勤務を辞め、介護に専念しています。
親に限らず介護するということは本当に大変なことと実感しています。
時には不平不満も吐き出したくなることも多々あります。
今回は、親の介護についての不平不満、頑張り過ぎないことなどについて綴ってみたいと思います。
親の介護について思うこと・その1
私は二人姉妹の次女です。
姉とは12歳も年の差があります。
姉は先に嫁いでしまったため、私は必然的に家を継ぐ流れに育ちました。
幸いにして理解のある夫と夫の両親に巡り合うことが出来てお婿さんに入ってくれました。
夫と夫の両親には本当に感謝しています。
家を継いだ私。
今、改めて思うこと。
それは、家を継ぐということは親の面倒をみるということに等しいということ。
裏を返せば、私の二人の息子たちも両親が面倒をみてくれたお陰で、私もフルタイムで働くことが出来たことも事実です。
そのことに関しては本当に感謝しています。
嫌でも月日は流れ、誰しも年を重ねました。
そして、私たち世代が親の介護に向き合う時が来てしまったのです。
自分勝手なもので、親は永遠にいつまでも元気なものと思いこんでしまうところです。
しかし、現実はそうはいきません。
親も年をとるし、自分も年老いてゆくのです。
母親が健康状態が悪くなり要介護3と認定された時に、私は迷わずに仕事を辞めて介護に専念することにしました。
それは、介護する相手が実の母親であったことが最大の理由ではありますが、もう一つずっと心の中で会社を辞めたいと思っていたことも大きかったです。
会社を辞めることは母親からの私へのプレゼントだと思い、会社を辞めることに迷いはありませんでした。
あくまでも実の娘だから母親の介護のため会社を辞める決心がすぐについたことは言うまでもありません。
お嫁さんだったら、到底そんな考えは持たない方がいいとさえ思ってしまいます。
私の場合は、実の母親だから介護も前向きに捉えられたこと。
そしてもう一つの大きな理由が、パート勤務していた会社を辞めたいとずっと思っていたことで、介護を理由に退職するのにいいタイミングだったこと。
幸いに、この二つの理由で実の母親の介護に専念する覚悟ができました。
そうは言ってもなんですが、介護はやっぱり大変です。
食事の介助をしたり、オムツ交換はそれ程は負担に感じることはありません。
一番大変だと思うこと、辛いと感じること、、。
それは、具合が悪くなっていく様子や体が弱っていくことを目の当たりにすることです。
例えば、「ご飯が食べられない。」など、介護する側からすると一番悲しく感じることは、食事が出来なくなることです。
日々の介護の中で、「ご飯が食べたい」、そんな些細な母の口から出る言葉でも喜びを感じることが出来るのも介護なのです。
介護の辛さは、徐々に弱り果てて行く姿を目の当たりにすることが一番の辛さです。
これは実際に介護する人にしか分からない部分ではあると思います。
遠く離れて暮らす兄弟姉妹がいたとしても、実際に介護する人にしか、この大変さや本当の辛さは理解出来ないと思います。
たまに会いに来て、「元気そう」とか、「もっとこうしてあげたら」とか、、、、いくらでもそんなことは言えるでしょう。
介護の本当の辛さ、大変さは、実際に介護している人のみぞ知ると言った感じです。
弱りゆく親の姿を見ることが何より一番辛いことなのです。
親の介護に思うこと・その2
こうして親の介護についてこのブログに綴ること自体、おそらく私は親の介護について心のどこかに不満を持っているのだと思います。
「なぜ、私だけ?」
確かに、思うようにいかない事や周囲の友人たちが楽しく過ごしている様子を目にした時に、そんな思いがふと浮かんでくることも。
介護をしていると、何故か「出来ないこと」に目が行きがちです。
例えば、
●出かけたくても出かけられない
●友人のお誘いも断らざるを得ない
●外食に行きたくてもいけない
●出かけた際に帰宅時間ばかり気にしてしまう
等々、介護が理由で出来ないことや自分の行動制限もかかってしまうのが現実です。
そんな「出来ないこと」に目を向け始めたら、たちまち負の感情のサイクルに巻き込まれてしまいます。
そんなときは、「出来ること」に目を向けると気持ちも前向きになれます。
例えば、ちょとの時間を見計らって家の周囲を散歩、ウォーキングをしてみたりとか。
集中して読書をするとか。
思いきって断捨離など。
私が一番効果的と感じるのは、家の周囲でもいいのでウォーキングすることが一番のリフレッシュになるように感じます。
それと月1回程度、車で40分程度で行くことの出来る栃木県の黒磯に買い物に行くことが、何よりの楽しみです。
買い物と言っても、もっぱら食材や日用品など生活必需品の買い物ですが、私は黒磯の街が大好きなので、何よりのリフレッシュに繋がっています。
「出来ないこと」より「出来ること」に目を向ける。
実は、介護される側には「出来たこと」と「出来なくなること」が存在します。
高齢となると、この「出来なくなること」が徐々に増えて行きます。
介護を辛く思ったときは、介護される側の「出来ること」にも目を向けるとちょっとだけ前向きになれると思います。
「介護」はいづれ必ず終わりが来ます。
私は凡人なので心の片隅には不満も持ち合わせています。
「なぜ私だけ?」
でも介護に終わりが来た時に後悔しないためにも、精一杯出来ることをやっていこうと思います。
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