ガーデニングで最も人気のあるクリスマスローズ。
まだ花が少ない冬の終わりから春先にかけて咲くクリスマスローズは、春の訪れを感じさせてくれる貴重な花です。
冬の終わりから春先に咲く花ということで可憐で繊細なイメージが強いですが、一度植えてしまえば何年も咲き続けてくれるとても強い花なのです。
そんな強いクリスマスローズですが、さすがに数年に一度は植え替えが必要となります。
今回は、クリスマスローズの植え替え時期や株分けのやり方と、葉っぱの処理について紹介します。
クリスマスローズの基本情報
クリスマスローズの基本情報です。
●ヘレボレス属
●キンポウゲ科
●原産国 ヨーロッパ
●開花時期 12月~4月
●耐寒性あり 耐暑性は普通
クリスマスローズは、ヨーロッパで12月に花を咲かせることから「クリスマスの頃に咲くバラ」という由来があります。
日本では、冬の終わりから春先にかけてがクリスマスローズの開花時期となります。
耐寒性があり、地植えにしておくと放っておいても何年でも咲き続けるほど手の掛からない丈夫な花です。
クリスマスローズは放っておいても何年も咲き続けますが、やはり数年に一度は植え替えや株分けをした方が株も若返り更に元気になります。
実は、私の庭のクリスマスローズも10年以上植えたままなのですが、毎年株を大きく成長させながら元気にきれいな花を沢山咲かせてくれています。
本当に植えたままの状態で何年も丈夫に育ってくれています。
しかし、今年はそろそろ植え替えをしてあげようかなと思っています。
クリスマスローズの植え替えと株分けの時期
クリスマスローズの植え替えの時期と株分けの時期は同じです。
この項では、株分けと植え替え時期をまとめて紹介します。
クリスマスローズの植え替えと株分けの時期は、春と秋の年2回です。
春は3月~4月。
秋は9月~10月にかけてが適期となっています。
春は3月から4月となっていますが、実は正式にはクリスマスローズの花が終わったタイミングが植え替えや株分けの時期に適しています。
地域によって花の終わる時期が変わってきますので、春の植え替えまたは、株分けは3月~4月と覚えておくのではなく、花が終わったら植え替えや株分けの時期と覚えておくと良いです。
実際に私の住む地域では、4月一杯くらい花が咲いています。
クリスマスローズの春の植え替えと株分けは、花が終わったら適期となります。
また、北海道や東北は寒さが一足早く訪れるので、秋に株分け後の根の生育期間が短くなる心配があるので、秋の植え替えよりも春の植え替えがおススメです。
クリスマスローズの花が咲いている時期や、クリスマスローズの成長が一番活発になる開花前の冬の時期は、出来るだけストレスを与えないことが大切なので、無理にいじったりしないしないように注意しましょう。
クリスマスローズの植え替え時の見極め方
クリスマスローズの植え替えや株分けをした方がいいなと思えるタイミングについて紹介します。
鉢植の場合は、鉢底から根が伸びだしてきたら根詰まりを起こしているサインです。
また、水やりをした時に鉢底から水がなかなか流れ出してこない時や、水やりをしてもしおれている場合は、鉢の中で根が固まっているサインです。
クリスマスローズの花が小さくなったと感じるようになった時。
クリスマスローズの葉が黄色く変色したり枯れてきた場合。
株の真ん中がスカスカになった時。
クリスマスローズは、株の中心から外側へ新芽を出しながら大きく成長していきます。
そのため、株の中心部分がハゲたような状態になった時は株が古くなってきている証拠です。
また、クリスマスローズの芽の数が増えてきて株自体が込み合ってきたなと感じとき。
このような状態を確認したら植え替えや株分けのサインとなります。
クリスマスローズの株分けのやり方
クリスマスローズの株分けの仕方を紹介します。
準備すると良いものは、割りばしとハサミ、ビニールシートがあると便利です。
また庭植えの場合は、植え付けの一週間前に穴を掘り堆肥を入れて寝かせておくと良いです。
1・株分けしたいクリスマスローズの株を掘り起こしたら、根についている土をきれいに落とします。
鉢植のクリスマスローズの場合も同じように、鉢から抜き出したら余分な土をきれいに落とします。
このとき黒く傷んでいる根はハサミで切り落としておきます。
2・株元をよく観察して、3株以下にならないように分ける位置を確認します。
クリスマスローズは、新芽が増えるまでに時間がかかるため、あまり細かく株分けをし過ぎてしまうと、株がいつまでも小さいままになってしまい、花付きも悪くなってしまうためです。
3・分ける場所の確認が出来たら、ハサミで切り分けます。
4・株を切り分けたら、地植えの場合は前もって穴を掘り堆肥をすき込んでおいた場所に、根を広げるようにして株を穴に置きます。
土を掛ける時は、クリスマスローズの芽を土の中に隠れないように、地上部に出した状態にしておきます。
株元をしっかりと手で押さえて株を安定させます。
鉢植の場合は、一回り大きな鉢を用意します。
用土は、水はけのよい土を選びますが、プランターの土を利用するのが一番簡単でいいかと思います。
鉢の底に土を入れたら、根を広げるようにして株を安定させます。
その上から土をかけていきますが、割り箸を使いながら隙間をつつくようにすると土がまんべんなく鉢に入っていきます。
鉢植の場合も地植えと同じように、クリスマスローズの芽を地上部に出した状態にしておきます。
クリスマスローズの株分けが終わったらたっぷりの水を与えます。
その後は、水やりを控えめにして、肥料は新しい芽が出てくるのを確認するまでは与えません。
以上がクリスマスローズの株分けの仕方ですが、株にハサミを入れるのことに恐れを感じてしまうかもしれませんが、クリスマスローズの株は本当に丈夫なので、少し手荒に扱っても枯れるようなことはないので、極端に心配する必要はありません。
クリスマスローズの葉っぱの処理
クリスマスローズの花が開花する頃は、葉っぱがとても邪魔に感じることはありませんか?
また、花が終わった後の葉の状態もあきらかに古くなっているような感じが漂っていたりします。
実は、このクリスマスローズの葉を取ってしまっていいのか、それとも取ってしまうと生育に響いてしまうのではないかずっと気になっていました。
そこで、クリスマスローズの葉っぱの処理について調べてみたところ、古葉は切った方が良い場合と残しておいた方がいい場合があるそうです。
既に何年も花を咲かせているクリスマスローズの株でしたら、古い葉を切り落としても問題ないそうですが、まだ一度も花を咲かせたことがない新しい株の葉は、切らずに残しておいた方が良いそうです。
ここでは、開花から数年経っている株の葉っぱの処理の時期を紹介しておきます。
晩秋を迎える頃になると、垂直に上に向いていたクリスマスローズの葉っぱが、地面に着くように平たく倒れてきます。
夏の間に作られた蕾が徐々に大きくなってきて、花茎が立ち上がってくると葉っぱが地面に這いつくばるように倒れてきます。
丁度、クリスマスローズの開花直前の頃です。
このタイミングで古い葉っぱを切り落とすと良いそうです。
古い葉っぱを切り落とすと株全体がスッキリして、花も見栄えが良くなります。
下の画像は古い葉っぱをきれいに切り落とした状態です。
花茎がスッキリと見えています。
株の周辺には、切り落とした葉の茎が数本残っているのが確認できますね。
この開花時期に古い葉っぱを取り除いても、花や株には問題ないということですので、安心して古い葉っぱを取り除いてしまうと良いですね。
クリスマスローズの花が終わると新しい葉っぱがどんどん出てくるので、古い葉っぱをそのままにせずに、取り除くようにすると株にもいいですし、見た目もスッキリしますね。
まとめ
クリスマスローズの植え替えと株分けの時期と、株分けのやり方、葉っぱの処理についてまとめました。
みんさんのクリスマスローズの育て方の参考になれば幸いです。
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