ここ数年、気になっていた観葉植物にねむの木があります。
私の住む田舎では、ねむの木は至るところに自生しています。
散歩の途中の土手や荒れた畑の中に自生しているねむの木をよく見かけていましたので、ねむの木を観葉植物としてインテリアに飾るという発想がまったくありませんでした。
しかし、インテリア雑誌などでねむの木を素敵にお部屋に飾っているのを見て、ねむの木の鉢植えを育ててみたくなりました。
今回は、ねむの木の鉢植えの育て方を紹介します。
ねむの木の基本情報
ねむの木の基本情報です。
- 科名 マメ科
- 属名 ネムノキ属
- 漢名 合歓木(コウカンボク)
- 原産国 日本
- 落葉高木
- 耐寒耐暑性あり
ねむの木は落葉高木で、自生しているものでは10メートルから15メートルほどの大きな木です。
ねむの木の特徴は、葉が鳥の羽に似たような羽状複葉です。
やさやさした葉は、暑い夏場に涼し気な雰囲気を演出してくれるところが夏にぴったりですね。
その特徴的な葉は、夕方は開いた葉が閉じてまた翌朝になると開くという睡眠運動もねむの木のならではの特徴です。
夜になると葉が眠るように閉じることから「ねむの木」と名付けられたと由来されています。
また、中国では葉が閉じる様子を夫婦円満に見たてて「合歓木」と呼ばれるようになったそうです。
ねむの木の花は6月から7月にかけて、針のように細い花びらが密集したピンク色のフワフワとした可愛らしい花を咲かせます。
大きなねむの木にピンクの花ががびっしり咲いた様子は、見ごたえがありますよね。
最近、観葉植物として人気のエバーフレッシュですが、ねむの木ととてもよく似ていますが、エバーフレッシュはメキシコ原産の常緑高木で、暑さに強く寒さには弱く、ねむの木とは別物となっています。
ねむの木の一年のサイクル
ねむの木は落葉高木です。
冬になると葉っぱは枯れて枝だけの状態で冬越しをします。
そして5月頃になると新しい新芽が芽吹き出します。
6月~7月になるとピンク色の花をさかせて、花が終わると種ができるのですが、この種はさや状の豆の形になります。
秋になり徐々に葉っぱが枯れて枝だけの状態になって冬を迎えるというサイクルになっています。
ねむの木のいいところは、耐寒性も耐暑性にも強いというところですね。
ねむの木の植え付け時期
ねむの木の植え付け時期は、3月~4月が適期となっています。
ねむの木は特別に土を選ばないので、市販のプランターの土で大丈夫です。
また、ねむの木はマメ科の植物と同じで根粒菌と共存関係になるため、特別に肥料は必要とはしませんが、鉢植えの場合は、開花前に緩効性肥料を与えておくと良いでしょう。
ねむの木の苗を購入して好みの鉢に植え付ける場合は、ねむの木の根を崩さないように細心の注意を払いましょう。
ねむの木の根っこは、一本根(ごぼう根)で移植を嫌う性質です。
あまり根っこに触れてしまうと最悪の場合枯れてしまうので注意して下さい。
ちなみに、こちらは私の家のねむの木です。
実は、このねむの木は昨年の秋に山にキノコ狩りに行った時に見つけたねむの木です。
見つけた時の大きさは、10センチ弱の程度の大きさでした。
根っこを深く掘って、そっと持ち帰えり鉢に植え替えました。
そのまま冬越しをして、今年の春先に新芽が芽吹いた時にはとても嬉しかったです。
ねむの木を家の中で鉢植えで育てていると、葉が閉じたり開いたりする様子を観察できるのが楽しいですよ。
朝起きると既にねむの木の葉が開いていて、意外とねむの木って早起きなのね~、なんて気づいたり。
もれからも大切に大きく育てていこうと思います。
水やりと置き場所
ねむの木は日当たりの良い場所を好みます。
鉢植で室内で育てる時は、窓際の日の当たる場所が適しています。
あまり日当たりが悪いと花が咲かなくなってしまいます。
水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。
特に夏場は鉢の土が乾きやすいので小まめに多めに与えます。
水不足になると昼間でも葉が閉じてしまうので、その時は霧吹きで葉っぱに水をかけてあげると良いです。
植え替えと剪定
ねむの木はとても成長が早いです。
ねむの木を鉢植えで育てる場合は、2年~3年に一度一回り大きい鉢に植えを行いましょう。
先ほども述べましたが、ねむの木は根っこをいじられるのをとても嫌います。
根は崩さないようにそっと別の鉢に移しましょう。
植え替えの時期は、新芽が出始める前の3月から4月が適しています。
剪定は、真冬を避けた落葉している時の2月~3月に行います。
余計な枝を落として形を整えます。
あまり大きくしたくない場合は、短めに切り戻してしまいましょう。
ねむの木の花言葉
最後にねむの木の花言葉を紹介します。
歓喜
胸のときめき
創造力
繊細
やすらぎ
ねむの木の繊細は葉にふさわしい、花言葉ですね。
まとめ
ねむの木の鉢植えの育て方をまとめました。
ねむの木の鉢植えが部屋に一つ加わるだけで、癒されます。
みなさんも是非、ねむの木を育ててみませんか?
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